Flat Mandolin (フラットマンドリン)
Kentucky KM-675 (安物でスマソ)
F型、fホール、ギブソンF-5コピー

フラットマンドリンとはその名の通りマンドリンの一種です。リュート系楽器で一番新しいとされているのがマンドリンですが、「マンドリン」と聞くとボウルバックマンドリン(クラシック、イタリアンマンドリン、バックが丸いマンドリン)のことが思い浮かぶ人が多いと思います。フラットマンドリンは正式にはフラットバックマンドリンと言いバックが平らになっているマンドリンで、「フラマン」と略されたりします。

アメリカ系フラットマンドリンの基本的な形は1900年前後のアメリカにてギブソン社(正確には現在のギブソン社の前身)によって作られました。それまではボウルバックのマンドリンしかアメリカにはなかったわけです。(フラットバックということだけなら19世紀半ばにはヨーロッパで作られています。)その後オーバルホールのF-4、fホールのF-5などにより完全に形が定着し、他の企業もそのスタイルを真似して今に至ります。

フラットマンドリンの形には大きく分けて2種類あります。1つは渦巻きのある「F型」、もう1つは何も無い「A型」です。見た目とその響きが異なり、やっぱりカッコイイ「F型」の方が人気があり「A型」に比べる値段が高めです。

マンドリンのチューニングは低い方からGDAE(ソレラミ)でバイオリンと同じです。複弦となっているので演奏中に一本切れても何とか乗り切れます(笑)



クラシックマンドリンとの違いを言いますと、指をマンドリンのトップにポストして(当てて)弾く人が結構います。ポストすると「トップの振動が押さえられるのでダメだ!」とか色々ダメだしされますけど一向にポスト人口が減る気配はないですね(笑)。

もちろんピックで弾くわけですが、どんなピックを使うかはクラシックマンドリンのようには決まっておらず、個人個人好きなピックを使っています。大体そこらへんの楽器店で売っているギター用のピックを使っていることが多いです。クラシックマンドリンに比べて弦のテンションが高いので、テンションに負けないように分厚いプラスチィックや分厚いべっ甲のピックを使う人が多いですね。

弾くジャンルも結構違います。クラシックマンドリンがクラシック、イージーリスニングなどと言ったオーケストラや比較的人数の多い演奏形態が得意なのに対してフラットマンドリンはブルーグラス、カントリー、ジャズ、ドーグといった比較的少人数の演奏形態が得意です。というかジャンル的にもクラシックマンドリン→ヨーロッパ、フラットマンドリン→アメリカな感じですかね。(あ、一応フラマンのオケもありますよ、ナッシュビルマンドリンアンサンブルみたいにね)

ジャンルの違いに伴い、クラシックマンドリンはマンドリンの特徴的な演奏方法であるトレモロを多用しますが(・・・たぶんね)、フラットマンドリンは比較的トレモロの頻度が少ないです。またフラットマンドリンではコードを弾きます。クラシックマンドリンはあんまり使わないんじゃないかな。

マンドリンコードの例、「FM7」

個人的な意見ですが、フラットマンドリンは「弾けちゃう」楽器だと思います。何か弦楽器をやっていた人はもちろん、まったく楽器、音楽をやったことがない人でも簡単な曲なら2週間もあれば弾ける様になります。(まぁ、そこで「オレは天才!」とか勘違いをすると後で痛い目にあうのですが・・・。)

あと日本のフラットマンドリン界の悪い点であることは否めませんが、教わる環境が整ってないです。クラシックマンドリンのように「型」がキチッと決まっていない自由さの裏返しですね。ほとんど多くの人が自己流で、十分な基礎練習もせずままやりたい曲ばかりを追いかけています(私のように・・・orz)。一部のまじめな方々は日々情報を交換し試行錯誤していますけどもね。

しかし、見方を変えればこれはチャンスです。フラットマンドリンを始め、まじめに練習をしたなら、あなたが日本のフラットマンドリン界のトップになるのも夢ではありません、いやマジで。また、フラットマンドリン人口自体が少ないので全国、世界のフラマン弾き(プロを含め)と知り合いになれるコトうけあいです。


何か楽器を始めてみたい方、クラシックマンドリンやってるけどちょっとフラットマンドリンも触ってみたい方、昔ギターを弾いてみたけど「F」が弾けずに諦めた方、今暇を持て余している奥様方などなど、フラットマンドリンを始めてみてはいかがでしょうか?